UMISHIBAURA(ウミシバウラ)は、
東京を拠点に活動する
読み物と文体のレーベルです。
UMISHIBAURA is a private press
about reading materials and literary style
based in Tokyo.
Book03
菅俊一
※菅俊一『指向性の原理[コンパクト版]』とともに本屋B&B(東京・下北沢)にて販売中です。
[書籍詳細/通販ページ]
周りの人は、何に対して注意を向けたり見たりしているのか。
実は、こういったことを自然と読み取る「共同注意」と呼ばれる能力を、私たちは日々使いながら生活している。
本書は、さまざまなメディアや空間に設置された視線の存在を「共同注意」によって読み解くことで、
人の注意や行動を促す表現技術のあり方を探求したプロジェクトブック。
前身となる研究「指向性の原理」から約5年、
コグニティブデザイナー菅俊一による、視線にまつわるさらなる研究と、
その過程で実践された膨大な量のスタディの様子を体感できる一冊。
発行日:2023/03/31
発行元:UMISHIBAURA
サイズ:182×182mm
仕様:112ページ/並製本+ジャケット/日英バイリンガル
ブックデザイン:岡崎由佳
編集:後藤知佳(UMISHIBAURA)
翻訳:株式会社ケースクエア
印刷・製本:江戸堀印刷所
ISBN 978-4-9912981-0-3
本体価格:1,700円+税
※本研究「視線の設計」はJSPS科研費 JP18K00218の助成を受けたものです。
[著者]
菅俊一(すげ・しゅんいち)
1980年東京都生まれ。人間の知覚能力に基づく新しい表現を研究・開発し、様々なメディアを用いて社会に提案することを活動の主としている。主な仕事に、 NHK Eテレ「2355/0655」 ID 映像、21_21 DESIGN SIGHT「単位展」コンセプトリサーチ、21_21 DESIGN SIGHT「アスリート展」展示ディレクター。著書に『差分』(共著・美術出版社)、『まなざし』(ボイジャー)、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(共著・マガジンハウス)、『観察の練習』(NUMABOOKS)。主な受賞にD&AD Yellow Pencil など。
http://syunichisuge.com
Book02
菅俊一
※2024年3月、菅俊一、板坂留五(建築家)による巻末エッセイを追加収録のうえ、手に収まるサイズに再編集した[コンパクト版]が発売されました。
本屋B&B(東京・下北沢)にて販売中です。
[書籍詳細/通販ページ]
私たちの脳は「補完」から逃れることができない──。
研究者・映像作家、菅俊一による研究「指向性の原理」と、同名の成果展(2017年2月にSOBO[東京・神保町]にて開催)の記録集。
静的な情報を手がかりにして、私たちの頭の中に動的な情報やイメージを生成させている現象そのものを「指向性の生成」と名づけたうえで、その生成条件について考察し、この概念を用いることによって生まれる新しい表現の可能性を探求する。
全展示作品のほか、著者書き下ろしの論考「指向性の原理とは何か」を収録(英文サマリー付き)。
発行日:2018/03/31
発行元:UMISHIBAURA
サイズ:130.5×232mm
仕様:96ページ/並製本+ジャケット/エディションナンバー入り(ed.500)
ブックデザイン:岡崎由佳
編集:後藤知佳(UMISHIBAURA)
翻訳:酒井茜
印刷・製本:江戸堀印刷所
※本研究「指向性の原理」はJSPS科研費 JP15K12844の助成を受けたものです。
[著者]
菅俊一(すげ・しゅんいち)
1980年東京都生まれ。人間の知覚能力に基づく新しい表現を研究・開発し、様々なメディアを用いて社会に提案することを活動の主としている。主な仕事に、 NHK Eテレ「2355/0655」 ID 映像、21_21 DESIGN SIGHT「単位展」コンセプトリサーチ、21_21 DESIGN SIGHT「アスリート展」展示ディレクター。著書に『差分』(共著・美術出版社)、『まなざし』(ボイジャー)、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』(共著・マガジンハウス)、『観察の練習』(NUMABOOKS)。主な受賞にD&AD Yellow Pencil など。
http://syunichisuge.com
Book01
丹羽良徳
現在の注釈とする:
天麩羅
アーティスト丹羽良徳が2008年から2014年1月1日までにインターネットのブログ上で散発的に公開していた支離滅裂な公私混同の日記から約500日分を再編集したこの書籍は、基になるブログが現在、2014年1月1日付けで「年が明けたからと言っていい気になるなよ」で更新が止まっていることを起点として、意識を過去に遡らせつつ、ありえなかった出来事や新しい解釈や、明らかにもしくは意図的に間違った注釈を挿入していくことで、日記そのものの真実性と信憑性を排除して、2015年から過去を再構築し、自己修正主義的な過去の解体を目指す。
既にその時に何があって、そうなってしまったのかは、今となってはよくわからないけれども、だったら今、その日記から何を考えられるか、展覧会やインタビューでは発言しなかったこともあるから、まあ今のうちに言ってしまおうかというような気持ちも込めて、個人的な純粋日記を手がかりに、注釈という脇役によって本体である日記の役割を破壊し創造していく試みである。
発行日:2015/09/18
発行元:UMISHIBAURA
サイズ:125×210mm
仕様:324ページ/本文2色刷/コデックス装、透明PVCケース入り
エディションナンバー入り(ed.500)
価格:2,200円+税
ブックデザイン:岡崎由佳
編集:後藤知佳(UMISHIBAURA)
[著者]
丹羽良徳(にわ・よしのり)
1982年愛知県生まれ。多摩美術大学映像演劇学科卒。不可能性と交換を主軸とした行為や企てを路上などの公共空間で試みることで、社会や歴史へ介入する作品を制作。多くの場合は、交渉の失敗や他者からの反応などを含めたプロジェクトの一部始終を収めたヴィデオ記録を展示している。東ベルリンの水たまりを西ベルリンに口で移しかえる「水たまりAを水たまりBに移しかえる」(2004)など肉体を酷使した不毛な交換行為に始まり、震災直後の 反原発デモをひとりで逆走する「デモ行進を逆走する」(2011)や都市の抗議活動を無関係な観光地まで延長させた「首相官邸前から富士山頂上までデモ行進する」(2012)など自身の状況を転置することで眼に見える現実を解体し、「公共性」という幻想のシステムの彼岸を露出させる新たな物語を作り出す。
近年は共産主義の歴史への興味から社会主義者を胴上げしようと現地の共産党で交渉する「ルーマニアで社会主義者を胴上げする」(2010)やソビエトが解体されたロシアの一般家庭を訪問してレーニンを捜し続ける「モスクワのアパートメントでウラジーミル・レーニンを捜す」(2012)など移り行く思想哲学とその歴史を横断するプロジェクトに展開。その共産主義を巡るシリーズ全4作品は、森美術館に収蔵される。近日の展覧会に「Double Vision: Contemporary Art From Japan」(モスクワ市近代美術館、ハイファ美術館)「あいちトリエンナーレ2013」(愛知芸術文化センター他、名古屋市近郊)、「六本木クロッシング2013:OUT OF DOUBT」(森美術館)他。英アートマガジン『ArtReview』、“Future Greats 2014”ノミネート。
http://yoshinoriniwa.tumblr.com/
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主宰=後藤知佳(編集者)